台風の目の中の天気が気になる!静かになるって本当?

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台風の目の中(中心)の天気って気になりませんか?
イメージ的にはかなりの暴風雨で怖~いイメージがありますが”静かになる”という噂も・・・
台風の目の中の天気と静かさにはどのような関係があるのか紹介していきます。

台風の目の意味は?

台風の目とは何を指しているのか知っていますか?
実は、台風の目とは、台風の中心部の雲がない部分を指しています

TVニュースで、台風全体の天気図を見たときに、中心部分だけ雲がなく、海を表す青色や、陸を表す緑色になっている映像を見たことがあると思うのですが、その部分こそが”台風の目”と呼ばれている部分なのです。

台風の目の仕組み

それでは、どうして台風の目には雲がないのでしょうか?
その理由は台風の周りの各方向から風が吹き込んでいることにあります。
台風は低気圧なので、東西南北各方向から風が台風の目に向かって吹き込んできます。
その結果、台風の目の付近では、各方向から吹き込んできた風が互いにぶつかり、互いに相殺されてしまうのです。

台風の目ができるには、ある程度強い風が台風の中心付近でぶつかり合うことが必要となるのです。
吹き込んでくる風が中途半端な強さであったり、弱い風だと、台風以外の要因で吹く風に左右され、台風の中心に無風地帯がなくなってしまいます。
このことから【台風の目はある程度勢力の強い台風にしか見られない】ということになります。

台風の目がくっきりなのは?

台風の目は勢力が強いものにしかできません。
台風が近づいてきたときに、目がはっきりしている台風であれば、勢力が強い台風なので特に注意が必要です。

勢力が強い台風の場合は、中心部分だけに雲がなく、海の青色や、陸の緑色などが見えます。

台風の目はくっきり見えるほど勢力が強く甚大な被害を及ぼします。
台風は自然災害なので人の手でどうにかなるものではありません。
被害を最小限にするためにも、台風が来る前にできることは済ませておきましょう。

台風の目がなくても台風?

台風は低気圧で周囲から風が吹き込みます。
この風は、反時計まわりに吹いていて中心になるほど速くなります。
風の速度が速いと強い遠心力が働いて、中心部に風が吹けなくなるのです。

しかし、勢力が弱いと風の速度も遅くなるため遠心力も弱くなり、中心部に風が吹きこみます。
このような場合、台風と呼ばれているものの台風の目がなく勢力も弱いものとなるのです。

台風の目の中の天気は?

「台風の中心だから猛烈な雨と風が吹き付けている」という考えは誤りです!
実は、台風の目の中は、天気は快晴で風もほとんど吹いていません。

ニュースの台風動画を見ると一見中心も回転しているように見えますが、よく見ると、雲がありません。
雲がないので雨もなく、風もないのです!

強い台風が発生、台風の目(中心)が自分の住んでいる場所を通りそうな時はとても怖く感じますが、台風の中心が自分のいる場所に入り通過しているときは、大雨や暴風が吹き荒れていたのに、急に晴れることになります。
これが、台風の目に入っている状態です。

大雨や暴風が止まって、いきなり晴れてきたときは、台風が去ったのではなく、単に台風の目に入っただけです!
その後、再びやってくる雨風に備えましょう。

台風の目に入るのは数分~数十分程度です。
晴れてきたからといって遠くに出かけるのはやめておきましょう。

身近なところで例を出すと、スピードが速い車に乗っていると、カーブのときに体が外側へ引っ張られる感じがありませんか?
それと同じで、風も速ければ速いほど、回るときに外側へ引っ張られてしまうので、台風の目まで風はふきこめないのです。
このため、雲を作る上昇気流もなく、おだやかないい天気になるのです。

台風の目の中は静かなの?

台風中心付近が激しい暴風雨とすれば、「一体どれだけすさまじい現象が起きているのか?」と思いがちですが、 じつは台風の中心「台風の目」と呼ばれる部分には雲がなく、風もほとんどないうえ、青空が見えるのです。

台風の中心以外はスピードも速く強力な力が働き外側へ引っ張られるため、中心には風が入りきれない空間ができます。
この空間こそが台風の目で、台風の目は静かで何も力がないもの・・・なのです。

台風の目の大きさや気圧

台風の大きさはどれくらい?

台風の目は、上陸するとほとんど目を確認できないような形に変化します!
海上にある場合では、くっきりと”目”が見える場合、直径100Km近くになることも!
地上での大きさは、平均すると直径40km~50kmぐらいです。

台風の気圧とは?

台風の目は熱帯低気圧と言われる名前の低気圧の中心です。
“中心気圧”という言葉で表されます。

以前は、台風の大きさは天気図の上での1000hPaの等圧線の大きさで決まり、台風の強さは中心気圧によって決めていました。

台風の中心気圧はほとんどが900hPa台で、中心気圧の数字が低いほど強い台風となります。基準は、990hpa以上は弱い台風、960~989hpaで並み、930~959hpaは強い台風となります。
900hpaを超えると猛烈な台風という表現が使われます。

台風の目の中まとめ

“台風の目は、勢力の強い台風の中心に現れる雲のない部分”ということ。
“台風の目の中”は、雲がないために晴れているということが分かりました。

勢力の弱い台風には、台風の目がありません。
天気図をみて、台風の目がハッキリした台風が近づいてきたら、強い台風なので、警戒しましょう。
そして、台風の目の通り道になって天気が晴れて静かに穏やかになったとはいえ、外出するのは言語道断!一時的なだけということをお忘れなく。